小野小町忌とは、平安時代の歌人で、絶世の美女と謳われた”小野小町”を偲び、参拝する人々が心うるわしい『心の美人』となって幸せに生きられるよう毎年4月24日(令和6年(2024年)は4月21日)に営む法要です。

開催日時

日時令和6(2024)年4月21日(日)午後2時~ (例年は4月24日です)
場所帯解寺 境内「小町の宮」御宝前

小野小町と帯解寺

小野小町忌法要

小野小町は、平安時代の女流歌人で、六歌仙、三十六歌仙の一人に数えられるなど優れた歌人だったといわれており、また絶世の美女であったとされています。

その小野小町が、平安時代、疱瘡平癒祈願や僧との逢瀬の折に、帯解寺にもたびたび参拝していたと伝えられており、小町の死後、小町を偲んだ人々によって、帯解寺境内に「小町の宮」が建立されました。

長い歴史の中で、当寺境内に存在していた「小町の宮」は風化し、境内のどこにあるのかが長い間不明でした。そんな折『南都名所集』(江戸時代の奈良の観光ガイド本)に紹介されていた当寺境内図に、「小町の宮」が描かれていることが発見され、長らく不明であった「小町の宮」の場所を特定することができたのです。

ようやく判明した「小町の宮」の跡地に、新たに石碑を建立し、近年、開眼法要を営みました。小町の祠も建立し、翌年には一刀彫りで製作された小町像が祠に納められました。

小町の宮

以降、毎年4月の小野小町忌では、小町の祠前で法要が行われ、その後、本堂南側にて坂本流による七小町の舞が奉納されます。

七小町とは小町伝説に基づく草紙洗小町、通小町、雨乞小町、関寺小町、卒都婆小町、清水小町、鸚鵡小町の総称で、七小町の舞では、小町の若く美しい姿から年老いた姿までを見ることができます。

また普段は閉められている祠の扉も開けられ、小町像を御覧になることが出来る、一年に一度の機会となっております。

小町守とこまちマスキングテープまもり

当寺ゆかりの小野小町にあやかり「美」と「才覚」「強運」を授かり、心うるわし輝く人でいられますように、小町のお守りなどを受付にて授与いたしております。